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乾さんの
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スモールハウスH見学。普通ならとりいれることを拒否したくなるほどのどうしようもない田舎の風景に対して、ラブ&ヘイトな気持ちでぶつかっていく志が全面に出ている。アパートメントIのような構成原理主義にならず、その先の展開があり、今後がさらに楽しみになった。乾さんの作品にはいつもどっしりとした緊張感がある。それは、しかっりとした裏付け(論理、理屈、ストーリー)と完成度(ディテール、緊張感、メンテナンス性など)が常に担保されているからなのだろうと思った。以前までのように、例えば基準法というルールはあるけれど暗黙の了解として自分で責任が負えることについては目をつむってくれていた行為功利主義から、暗黙の了解はなく、ルール上のみで何ができるかが問われる規則功利主義へと換わりつつある日本において、乾さんの建築のようなしっかりとした裏付けと完成度のある建築に可能性があるのだろうと感じられた。と、感想を伝えたら、「そんな状況はむしろ私たちにとって追い風ですね」と心強いお答えをいただいた。やはり、一流である。
by toru_murayama66 | 2009-06-29 22:29
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